ビジネス書ばっかり読みまくっている人が陥る「ヤバイ症状」3つ

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書店にズラリと並ぶビジネス書。物の売り方、資料の作り方、組織の強め方……など、次から次へと読破している方もいるのではないでしょうか?

知識欲を持つこと、積極的に読書をすることは、ビジネスパーソンにとって、必要なこと。

ところが、「知的メタボリックになる読書があり得る」と述べているのは、“知の巨匠”と呼ばれるお茶の水女子大学の外山滋比古名誉教授。

今回は、教授の著書『乱読のセレンディピティ』を参照しつつ、偏った読書習慣がもたらす副作用についてお届けしていきます。

 

■1:自分がエラくなったと勘違いしてしまうことがある

ビジネス書を片っ端から読むことで、苦労せずに知識と仕事のノウハウを身に着けることができるかもしれません。しかし、外山教授は,

体験を伴わないまま、やみくもに読書量だけ増やしていくことの危険性を指摘しています。

<読めば読むほど優秀な人間になれるように勘違いする。実際、博学多識にはなることができる。それと裏腹に、頭の中が空虚になるということを教えてくれるものがない>

「結局、伝え方が99%だよ」「営業は、嫌われる勇気が必要なの」なんて、ベストセラー本から借りてきた知識をあたかも自分の考えのように提案したとしても、言葉に説得力は宿りません。

<知識はすべて借りものである>

ということを忘れないでいたいものです。

 

■2:読書の分野を絞り込むことで、視野が狭くなる

<本をありがたがって、読みすぎると、心の近眼になって、ものがよく見えなくなる>

あなたにも、尊敬しているビジネス書の作家がいるかもしれません。でも、のめりこみ過ぎには要注意。かえって自分の視野や可能性を狭めてしまうことにつながるそう。

<著者、作者に対する正当な敬意は当然ながら、とりこになったりすることは避ける。真似て似たようなことをするのは美しいことではないと考える>

毎日の食事もバランスが大切ですが、似たような自己啓発本の“過食”より、“バランス”が大切なのかもしれません。

 

■3:自分で考えることができなくなる

外山教授によれば、読書でものを知り過ぎることで、“思考力”が働かなくなることもあるそう。つまり、頭でっかちになってしまうと独創性が失われるかもしれないということ。

<知識があれば、考えたりする面倒がない>

とのことですが、知識と斬新なアイディアは、時に相反することもあるようです。知識に縛られぬよう、柔軟な思考を忘れないでいたいものです。

 

以上、“偏った読書習慣がもたらす副作用”についてお届けしましたが、いかがでしょうか?

筆者が以前勤めていたオフィスには「書を捨てよ、町へ出よう」という寺山修司さんの言葉が額縁に飾られていました。

読書への熱意も大切ですが、街の空気や電車の中の人間模様、お酒の席での上司のウザ~い説教の中にも、意外と仕事や人生のヒントが隠されているのかもしれません。

 

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【参考】

外山滋比古(2014)『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)

 

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