これじゃ保育園のがマシ!「小1と小4の働きママ」の切実すぎる声

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2月中旬、保育園に落ちた母親による「保育園落ちた日本死ね」というインターネット上の書き込みが大きな話題となっていたのをご存知でしょうか? 待機児童が減らないのは、働くママの増加により保育園の枠の確保が追い付いていないのが原因のひとつ。

でもじつは、子どもの預け先の悩みは、子どもが成長してもなお続きます。保育園生活が終盤にさしかかる頃、働くママにまた別の心配がやってくるのをご存知でしょうか? それは、学童保育の問題。

さて、働く小学生ママが直面しているもうひとつの待機児童問題とは?

 

■学童保育の待機児童は1万6千人超!

2015年12月の厚生労働省の発表では、小学生が放課後や長期休暇を過ごす学童保育の待機児童は1万6,941人と、調査を始めてから最多を記録! 登録している児童の数は、前年比でなんと8万8,183人も増加しています。

これまで保育所に子どもを預けて働いていたママ、子どもが小学校に入ったら働こうと考えていたママの中には、自治体からの、「入所が認められました」という通知が届くのをドキドキと待っている方もいるのではないでしょうか?

 

■入所した学童によって生じる“放課後格差”

待機児童問題もさることながら、学童保育は自治体によって保育の質に大きな差があります。

放課後の充実のために、“習い事”や“遊び時間”が充実した学童と、狭い部屋に子どもがひしめく状態で「騒ぐな!」「走るな!」と厳しい制約が敷かれた学童との“放課後格差”も生じています。

さらに、働いていないママでも学童を気軽に利用できる自治体がある一方、就労証明や“保育を必要とする理由”の証明が必要となる自治体も。

そうした状況で、「働かなければ家計は立ち行かない。でも、子どもに豊かな放課後も与えたい」というジレンマを抱えているママも多いのです。

子どもが生まれた時には考えもしなかった今住む地域の“学童保育”ですが、子どもにとっては放課後の数時間や、長期休暇にほぼ丸1日を過ごす大切な場所。

よりよい保育を求め、子どもの学区を変えようかと親を悩ませるほどの問題でもあるのです。

 

■高学年ママが直面する退所危機

新入生ママにとっても悩ましい学童問題ですが、低学年の学童保育の新規申し込みの増加で打撃を受けやすいのが小学校4年生以上の子どもを持つママ。

現在、高学年でも学童保育を利用できるというガイドラインが制定されていますが、低学年を優先するため、“定員オーバーで退所”というケースも見受けられます。

先日、春に子どもの退所を迫られた3年生のフルタイムママが「平日放課後の数時間なら宿題したり友人と遊んだりして乗り越えられるかもしれない。でも春休みや夏休みは、ずっと留守番なんてまだムリ。通える距離に民間の学童はないし」と悩むのを筆者は目の当たりにしました。

子育て事情に詳しいニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんは、

<女性活躍推進本格化は、子育て中の母親が子どもを託すことが可能な学童保育のような「放課後の居場所」の発展なくして、今後達成されることは難しい>

と論文の中で述べていますが、子どもたちが安心して過ごせる“居場所”は、切羽詰まった問題なのです。

 

以上、小学生ママの学童問題についてお届けしましたが、いかがでしょうか?

“子どもが子どもらしく豊かな放課後を過ごす”というシンプルな願いをかなえるにはなんと難しい世かと筆者も含め多くの働くママは実感していることでしょう。また、子育て世帯だけが必死に訴えても状況が変わらない現実に絶望の声も聞かれます。

直面しないと実感できない“学童問題”をどう世間に浸透させるか、ママたちの声の大きさにかかっているのかもしれません。

 

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【参考】

平成27年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(5月1日現在) – 厚生労働省

学童保育の実施状況調査の結果がまとまる(2014年) – 全国学童保育連絡協議会

「放課後の居場所」の行方(1)学童保育利用最新状況からの考察 – ニッセイ基礎研究所

 

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