子どもに1人で「はじめてのおつかい」させると犯罪者扱いされる!?

皆さんのお子さんは、ひとりでおつかいに行ったことがありますか?

「クリーニング屋さんでスーツをとってくる」「商店で卵を買う」といったミッションを子どもに与え、生まれて初めての“大冒険”をさせるというテレビ番組『はじめてのおつかい』(日本テレビ系列)。ひたむきな子どもの顔を見て、ついウルウルしちゃうという方も多いでしょう。

だからといって、安易にマネをして子どもにひとりでおつかいをさせてはいけない理由があるのをご存知でしたか?

「もう4歳だし、忙しい自分のために、朝ごはんの食パンを買ってきてくれるようになるかも……」なんて、淡い期待を抱いている方には、残念な内容かもしれません。

■え!? 幼児にひとりでおつかいさせると“ネグレクト扱い”されちゃう国もある
『はじめてのおつかい』の中でおつかいにいくのは、多くが幼稚園児や保育園児。ところが!

<欧米諸国では幼児だけで買い物に行かせれば児童虐待とみなされます>

『子どもは「この場所」で襲われる』の著書である小宮信夫教授はこう述べています。虐待の中でも育児放棄に該当する“ネグレクト”を疑われてしまうことがあるそう。

「働く小学生ママを襲う“夏休み問題”もっとも悩ましいのはコレだった」でお届けした通り、欧州の中には、12歳以下の子どもがひとりで留守番することを禁じているところも少なくありません。

幼児がたったひとりで道路を歩いて買い物に行くなんて、言わずもがな。

子どもに冒険をさせようと思ったのに、“育児放棄”扱いされるとは……。ちょっと驚きですよね。

■日本でも『はじめてのおつかい』を気軽にマネしちゃいけない理由

『はじめてのおつかい』は、子どもを強くしたいから、うちもおつかいをさせてみようと思わせてしまう内容でもありますが、テレビと現実との違いをぜひ把握しておきましょう。

<「はじめてのおつかい」は、あくまでもテレビスタッフなどの大人が周りで見守り、安全が確保されたテレビ番組の中でのみ成立するものであることを強調しておきたいと思います>

「ウチの子が成長した姿を見て感動したい」「ウチの子が頑張る姿は本当にかわいい」という気持ちは封印して、未就学児童の子どもを持つ方はもう少しひとりでのおつかいは待った方がよさそうです。

■「かわいい子には旅をさせろ」と“はじめてのおつかい”が別モノな理由

「かわいい子には旅をさせろ」という言葉は、江戸時代に盛んに使われ、旅が困難だった時代に旅を通じて子どもを鍛えよ……という意味で使われていたといいます。

小宮教授も、旅の利点として、リスクに対処する方法を学べる点をあげ、十代半ばを過ぎたら国内の1泊旅行に旅に出すくらいはいいのではと見解を述べています。

一方で、「かわいい子に旅をさせろ」と“はじめてのおつかい”とは全く意味が違うと断じてます。人間というのは、小さなリスクから始めて、だんだんと大きなリスクに対処する方法を学んでいくものですが、幼児のおつかいは、年齢に不相応な大きなリスクを伴っているようです。

以上、子どもをひとりでおつかいさせることのリスクについてお届けしましたが、いかがでしょうか?

はじめてのおつかいはまだムリでも、保育園帰り、子どもが明日持っていく“ポケットティッシュ”を探しにスーパーに寄り、買い物の様子を後ろから黙って見守る……くらいなら、チャレンジできそうですね。