あなたの個人情報も狙われてる?恐ろしい「闇ウェブ」の実態と対策

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皆さんは、“ダークウェブ”というものの存在をご存知ですか? そして、そこでは氏名・住所・職業・クレジットカード情報などの盗まれた個人情報が商品として売買されていることを、ご存知ですか?

サイバーセキュリティを専門とする株式会社スプラウトから今夏発売された新書『闇(ダーク)ウェブ』によると、じつは私たちの目に見えている“インターネット”は全体のごく一部。広大なインターネットの海の表面、“サーフェイスウェブ”しか見えていません。

同著によると、インターネットの世界は大きく3つに分かれています。

<世界中の誰もがアクセスできる自由な空間と、限られた一部の人だけが触れることのできる空間、そしてサイバー犯罪者たちが跋扈する闇の空間とに。>

ふだん“サーフェイス・ウェブ”しか見えていない私たちは、自分の個人情報がインターネットの深部で取引されていても、実際に何らかの被害にあうまでは気づくことができません。そのため、事前に対策をとることが大切です。

そこで今回は、株式会社スプラウトのリサーチャー・岡本顕一郎さんに“今すぐスマホでできる安全対策”を伺いました。

 

■クレジットカードや医療・保険データが「カネになる」“ダークウェブ”の実態

何やら聞き慣れない名前の“ダークウェブ”。今回始めて聞いたという方も多いのではないでしょうか? 岡本さんに、“ダークウェブ”の実態について詳しく説明していただきました。

「“ダークウェブ”とは、特殊なソフトを使わないとアクセスできないインターネット空間で、身元を隠してアクセス・情報を公開することができます。本来はインターネット上の表現の自由やプライバシーを保護するために生み出された技術です。

しかし、ダークウェブの“強力な匿名性”に目をつけたサイバー犯罪者達が、麻薬や偽札、武器、盗まれた個人情報やクレジットカードデータなどの売買をはじめ、殺人依頼やサイバー攻撃請負業といった違法なサービスも提供されています」

犯罪の温床となっている“ダークウェブ”の取り締まり状況はどうなっているのでしょうか?

「各国の警察機関がダークウェブを利用した犯罪者達を捕まえようと頑張っていますが、匿名性が強すぎてなかなか逮捕に至りません。

ダークウェブには、まるで映画のような世界が広がっていますが、万が一アクセスする機会があったとしても危険なので絶対にやめましょう。閲覧しただけでウイルスに感染したり、パソコンを攻撃される危険性があります」

“個人情報の流出”がニュースになることが多いですが、その流出した情報の行方も、“ダークウェブ”だったのかもしれません。

 

■まずはアプリとパスワードの管理から! 今すぐできるスマホの安全対策

今や私たちの生活とインターネットは切っても切れない関係となっています。インターネット上の便利なサービスを利用する時は、個人情報の管理に十分に気をつけたいもの。

SNS投稿やネットショッピング、LINEなどを日常的に楽しんでいる女性のために、“スマホでインターネットを安全に使うためのポイント”も岡本さんに教えていただきました。

「いろいろと注意する点はありますが、以下の3つはとくに重要です。

・怪しいアプリはダウンロード・インストールしない(インストールする前にアプリの評判を調べる)

・簡単なパスワードは利用せず、サービス毎に変更する(パスワードの使い回しは大変危険です)

・OSやアプリのアップデートはマメに行う」

SNSやメールなど、ふだん何気なく使用しているコミュニケーション機能も、時にサイバー攻撃の標的になるそう。

「近年のサイバー攻撃は、上司や親類を装ってメールやLINE、Facebookのメッセージを送ることがあります。添付ファイルやURLクリックを促すメッセージは用心しましょう。

怪しいと思ったら、相手に電話をして確認するぐらいの慎重さがあってもいいかもしれません。攻撃者は、私たちの心の隙を突いて攻撃してきます。いつでも“私も被害者になる可能性があるかもしれない”という気持ちでインターネットを利用しましょう」

 

以上、“今すぐスマホでできる安全対策”でしたが、いかがでしょうか?

年末年始のお休みなどを利用して、対策してもいいかもしれませんね。

 

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【取材協力】

岡本顕一郎(おかもとけんいちろう)・・・株式会社スプラウト リサーチャー。通称ホワイトハッカーと呼ばれるセキュリティ・エンジニア を中心に、サイバーセキュリティ分野に精通したコンサルタントやリサー チャーらで構成される専門家集団。2015年にLINEのデータを外部から抜き取れる問題を発見した。近著にサイバー闇市場の実態を明らかにした『闇ウェブ(ダークウェブ)』(文春新書)。ハッキングの世界を”ゆるく”解説するブログ「ピンク・ハッカー」も話題。

 

【参考】

※セキュリティ集団スプラウト(2016)『闇ウェブ』(文春新書)

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