知っていれば泣き寝入りしない!「パワハラ」に認定される仕事上の苦痛とは

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知っていれば泣き寝入りしない!「パワハラ」に認定される仕事上の苦痛とは

上司から何らかの圧力をかけられた際、「これってパワハラに該当するの……?」と悩んでいる方も多いだろう。ここ数年でパワハラは増加傾向にあり、仕事場でのイジメをはじめとして過重な労働を強いられるなどの理由から精神疾患にかかったとする労災申請については、2013年度で過去最多の1,409人に上ったとのデータも出ている。

上司が部下に対して、仕事上の叱責として「バカ」や「アホ」などの言葉を使うと、人格を侵害されたとして“パワハラ(パワーハラスメント)”にあたることは容易に想定できるが、では直接的に人格を侵害するような言葉ではないが、苦痛を感じている場合にはどうだろうか? また、最近ではパワハラに関する概念が非常に複雑になっているが、仕事上でどのような苦痛を受けた場合に“パワハラ”に認定されるのだろうか?

労働問題に詳しい、みらい総合法律事務所パートナーの辻角智之弁護士に取材した。

 

■1:「結婚指輪をはずせ」と言われた

「例えば最近の判例では、上司が部下に対して仕事の集中力低下の原因になるとして“目障りだから、そんなちゃらちゃらした物は着けるな。(結婚)指輪をはずせ。”と言った発言について、合理的理由に基づくものでなく部下に対する配慮を欠いた、極めて不適切な発言と裁判所の判断が出ました。

非常に個人的でかつ夫婦の機微に触れるような問題について他人が触れることは、たとえ職務上の叱責と絡めて発言されたものであっても、パワハラに該当します」と辻角弁護士は言う。

 

■2:業務命令であっても過酷なものはパワハラの可能性も。

「バスのドライバーに、下車中の勤務の一形態として構内の除草作業を終日または午前や午後いっぱいに命じた業務命令について、人権侵害の程度が非常に大きいと判断した判例もあります。仮に業務命令だったとしても、過酷な業務命令であり人権侵害になるような場合はパワハラに該当します」と辻角弁護士は説明する。

たとえ業務命令であったとしても、常識から考えて過酷だと判断されるようなケースは、専門家に相談したほうがよいだろう。

 

■3:厳しいノルマを強制された

「ノルマの設定については企業の採用条件や、待遇、労働者に求められる資質や能力とのバランスをとることが重要で、厳しいノルマを設定した上でノルマの不達成について厳しい指導が繰り返されたような場合には、パワハラと認定される場合があります」と辻角弁護士は断言する。

ノルマの不達成によって、苦痛にもなるような指導を繰り返し受けている人は、ぜひ早い段階で専門家に相談してほしい。

 

以上、仕事をしていく上で苦痛を強いられた場合に“パワハラ”にあたるのか、ということについてお伝えしたが、いかがだっただろうか。

現在、何らかの苦痛を感じている人や、「これってパワハラ?」と疑問に感じている人は、ぜひ重大な被害が出る前に、専門家に一度相談をしてほしい。

 

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【参考】

なくならないパワハラで労災申請が過去最多 – 財経新聞

 

【取材協力】

※ 辻角智之・・・みらい総合法律事務所パートナー弁護士。慶應大学法学部法律学科卒業。東京弁護士会所属。労働問題や企業法務に加え、SNS、恋愛、離婚などの生活に身近な問題解決に強い弁護士としても定評がある。セミナー講師としても積極的に活動。近著に「応用自在!内容証明作成のテクニック」(共著、日本法令)がある。

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