ママは知っておいて!小児科医が語る「注意すべき夜泣き」の特徴とは

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ママは知っておいて!小児科医が語る「注意すべき夜泣き」の特徴とは読者のなかに、赤ちゃんの夜泣きによる寝不足で疲れているワーキングマザーはいないだろうか? しかしどんなに疲れていても、育児も仕事も手抜きはしたくない、という気持ちは捨てきれないものだろう。

夜泣きは、昔から常に育児書で取り上げられてきた重大テーマである。その成果があってか、正しい生活リズムの重要性を理解する親が増え、様々な改善方法も広まりつつある。

だが、いつまでも夜泣きが続く赤ちゃんには、どう対処してあげたらよいのだろうか?

そこで今回は、『赤ちゃんとママがぐっすり眠れる安眠レッスン』の著者・小山博史医師から、“注意すべき夜泣きの症状”について聞くことができたのでご紹介しよう。

 

■赤ちゃんが泣く理由とは?

まずは、赤ちゃんが泣く理由には、大きく2つあることをお伝えしよう。

1つめは“肉体的不快”。温度・排泄・痛み・かゆみ・病気の前症状・病気のつらさ。言葉で伝える代わりに、泣くことで、これらを知らせてくれているのだ。

2つめは“精神的不快”。4ヶ月~4歳頃に起きる夜泣きは、“睡眠サイクルの不安定さ”が指摘される。夜に目が覚めたときに、昼夜の判断がつかず、暗さが怖い上に親が近くにいないことで、不安になり泣いてしまうのだ。

次に考えられるのが、“情緒制御不安定”によるものだ。前頭葉の発達と、辺縁系からの刺激とのバランスが、性質・性格や環境要因により変化し、辺縁系からの刺激が優位となった場合に、睡眠が浅くなって夜泣きをする場合が、これに当たるという。

したがって、子どもが夜泣きする場合は、まずはこれらの要因をとりのぞいてあげる必要がありそうだ。

しかし、親として注意すべき夜泣きがあるという。それは、どのようなものなのだろうか?

 

■こんな症状は発達障害の可能性も!?

赤ちゃんは、泣いて当然。そう頭では理解していても、夜泣きとなると、悩みは尽きない。小山先生の元にも“夜泣き質問メール”が送られてくる場合があるそうだが、実際に母子を見ないとわからないことが多いという。それというのも、夜泣きの原因が、前頭葉の発達と、発達障害に関わっている可能性もあるからだ。

「夜泣きがとまらないからといって、必ず発達障害であるとは限りません。しかし、3歳をすぎても続く夜泣き、または、泣かないけれど寝ない子で、視線が合わない・言葉が遅い・多動傾向がある・友達とごっこ遊びをしない場合などは、発達障害に詳しい小児科へ相談することもお勧めしています。

ところが、この言葉が強く伝わりすぎると、ご両親の不安を煽ることになってしまいます。メールなどで、相談されるケースがありますが、発達障害の存在については、母子の様子(態度・反応・視線)を眼で見ないと、判断できない部分が多く、繊細なところなのです」

いつまでたっても改善しない夜泣きには、発達障害を伴っている可能性があるそうだ。しかし、必ずそうであるとは言えない。あまりにやまない夜泣きには、ひとりで悩まず、専門家の意見をあおいでみてもよさそうだ。

 

■冷静に、医師のアドバイスを聞こう

発達障害の子供の両親のどちらかは、70%の可能性で発達障害を持っているという。しかし、本人が発達障害の自覚症状を持たないまま、大人になっている場合も多いそうだ。そのため、自分の子供が発達障害とは考えにくくなる。

自分の子供時代にも、同様な行動をしていれば、「そんなものだろう」と考えても当然だろう。発達障害を持つ人の多くは、これといった問題もなく日常生活を送っていることも多いそうだ。

発達障害と耳にするだけで不安になるだろうが、すぐに命に関わるものではない。冷静に、専門家の意見を聞くようにしよう。

 

以上、“注意すべき夜泣きの特徴”についてお伝えしたが、いかがだろうか?

あくまでも可能性であるため、必要以上に重く受け止めず、まずはママであるあなたがストレスを抱え込まないようにしよう。

赤ちゃんの仕事は“眠る・泣く・食べる”ことだと小山先生は言う。夜泣きは大変辛いものだが、それも赤ちゃんの仕事と理解し、一喜一憂せず、専門家の意見を上手に取り入れていくことが望ましいのではないだろうか。

 

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【取材協力】

※ 小山博史・・・医学博士、日本小児科学会小児科専門医専門医。東京医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学小児科に入局。現在は、生馬医院副院長を勤める。2014年の著書、『赤ちゃんとママがぐっすり眠れる安眠レッスン』(ナツメ社)は、前頭葉を育む育児を行うことが、夜泣きについても良い方向に導いてくれるということをわかりやすく解説されている。

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