壁は全部で12個…!? ジワジワと「働くママを取り囲む壁」を超えるヒント

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子どもを授かった女性が仕事を続けたいと願ったとき、子どもが成人するまでにいくつもの“壁”が出現します。

バイタリティがあり、好条件が重なれば、息切れしながら1つずつ壁を壊したり、壊すエネルギーをセーブしながら軽々と乗り越えることもできるでしょう。

一方で、壁の前で立ち止まり、乗り越えることをあきらめてしまうママは少なくありません。

戻るか、進むか。働くか、辞めるか。やりがいをあきらめて変化のない仕事を選ぶか、子どもとの時間を犠牲にするか。白か黒かばかりで、なかなか“グレー”を選ぶことができない現状には、様々な葛藤があるでしょう。

今回は、ママが働き続けるためのヒントについて一緒に考えていきましょう。

 

■子どもが大きくなるまでに具体的にはどんな壁がある?

2016年5月30日号の雑誌『AERA』では、子どもの成長とともに次々に出現する壁について紹介されています。

女性が出産してから乗り越えるべき壁は、なんと全部で12個! まずは、抜粋していきます。

<・保活の壁(保育園に預けられない)

・3歳児神話の壁(別名「義父母の壁」とも)

・マミートラックの壁(昇進や昇給が望めず、やりがいを失う)

・夫不在の壁(夫が長時間労働で妻に負担がのしかかる)

・小1の壁(時短制度が使えなくなるのに、学童保育の開所時間が短い)

・転勤の壁(夫の転勤で離職も)

・ブランクの壁(ブランクが長いほど再就職に踏み切れない)

・小4の壁(学童保育を卒業、中学受験準備)

・思春期の壁(友人関係や情緒面など親が向き合う必要性が)

・燃え尽きの壁(将来のキャリアを考えて戦線離脱)

・年齢の壁(面接にすら進めない)

・介護の壁(親と介護と育児のダブルケアも)>

置かれている環境によっては、もっと少ない場合も、多い場合もあるでしょう。

地域の中心から叫ぶような気持ちで「日本は111位!あなたの職場は…“男女格差ランク”ジリジリ下がるワケ」を執筆した筆者は、育休中にホカツに失敗して離職。

今年の4月には年間出動回数が軽く50回を超すPTA会長の役を押し付けられて涙をのみ、休日は少年団や子ども会のボランティアでエネルギーを注ぎながら、パートとフリーランスを並行していますが、日本の親を覆いつくす“閉塞感”というのを今、リアルに感じています。

いくつもの“壁”によって選択肢が狭まり、出口がだんだんとふさがれていく感覚は、バリバリ働いているママにも、非正規のママにも、無職のママにも、そしておそらくパパにもあるのではないでしょうか。

 

■ママが働き続けるヒントとは?

リクルートホールディングスの「働くマザー 働くファザーのストレス実態調査」では、働くママがもっとラクに働くための方法として組織での“リフレーミング”という意識改革について紹介しています。

要約すると以下の通り。

・家庭の中の役割分担をいったんリセットして、分担しなおす

・家事や子どもの世話をパパだけでなく、社会サービスにも頼ってみる

・同僚は、時短やノー残業で帰るママ社員・パパ社員が、帰宅後に将来の自分や社会に返ってくることをしていると理解する

・長時間労働が常態化している組織では、働く父親の背景に“育児に疲れた妻”がいることを想像して、“残業しなければならない組織”を疑ってみる

ママだけが変わるのではなく、組織全体での意識改革が必要とのことです。

 

■組織が変わるのは待ってられないママがやるべきことは?

とはいえ、周囲の人たちが“リフレーミング”によって変わることを待ってはいられない家庭も多くあるでしょう。

そこで、“今できること”を抽出してくと、パートナーや家族と家事や育児を分担し、ベビーシッターや家事代行を頼んだり、便利な家電を活用しながら働く時間を伸ばして収入を増やすことでそのコストをまかなうこと。

キャリアプランをたてて所属する組織に向けて積極的に発信したり、1つの形態にとらわれず、様々な働き方を検討するといったことがあげられます。

「今は仕事をしていない」という場合も、子どもがいずれは自立をしていくことを踏まえ、「家庭と子どもとママ友が全て」という状態では、将来、心にぽっかり穴が開いてしまうかもしれないことも覚悟して、仕事や何らかの“生きがい”を見つけることが大切です。

 

以上、働き続けたいママをラクにするためのヒントでしたが、いかがでしょうか?

先ほどお伝えした組織の“リフレーミング”は時間がかかることかもしれません。とはいえ、働くママや様々な理由で“フルパワーで働けない人たち”のやる気や能力が引き出されることにつながり、多様性を受け入れ合うより強固な組織につながる可能性も秘めているといえるでしょう。

 

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【参考】

『AERA 16.5.30』(朝日新聞出版)

【後編】働くマザーのストレス状況を改善するには関係者全員の意識変革「リフレーミング」が鍵 – リクルートホールディングス

 

【画像】

※ わたなべ りょう / PIXTA(ピクスタ)

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