「怒ると叱る」を混同すると大惨事!相手の心に響く叱り方のコツ

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怒りは自然な感情ですが、誰かに感情をぶつけたあとには、自己嫌悪の感情が襲ってくることもありますよね。

「怒りは連鎖する」と言われますから、あなたが後輩や子どもにぶつけた怒りが、別のところで発散されているかもしれません。もしかしたら、オフィスでいつも怒っている“あの人”は、どこかで怒りのサンドバッグになっているのかも……そう考えると、ちょっと怖くなりませんか?

ところで、“怒る”と“叱る”の違いとは、どんな点でしょうか。

今回は、アンガーマネジメントのファシリテーターとして積極的に講演活動をしている瀬戸口仁さんの著書『怒りを味方につける9つの習慣』(日本実業出版社)を参照しながら、“怒る”と“叱る”の違いをお届けしていきましょう!

 

■怒ると叱るは「自分のため」か「相手のためか」の違い

「もう、なんでこんな間違いするの! どうせ私が尻拭いするんだから。私があなたくらいのときはね……」と、怒りモード全開に。でも、その怒りって誰のため?

瀬戸口さんによれば、“怒る”というのは、自分の不満や怒りなどの感情で、“叱る”という行為は、相手のためを思っての理性的な発言だと言います。

2つの違いを明確にするために、「自分のために怒る。相手のために叱る」という言葉があるそうですが、怒りとは感情の発散、叱るとは理性的なもの。“叱る”ことの目的は、相手に気づきを与え、問題点や改良すべき点を強めに伝えることだといいます。

ところが、日本人は“叱る”という行為がとても苦手だと言います。

叱らずに“いい人”を演じてしまうか、怒りで相手を服従させようとする“感情的な人”なのか、両極端になってしまうのかもしれません。

 

■ネチネチ、イライラじゃ伝わらない! 相手にポイントが伝わる「正しい叱り方」とは

『BizLady』読者の中には「甘やかしちゃいけない」と、心を鬼にして誰かを叱らなければいけない立場にいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

瀬戸口さんは、上手な叱り方のポイントとして、「かりてきたねこ」というキーワードを紹介しています。

 <か→感情的にならず

り→理由を話す

て→手短に

き→キャラクターに触れず

た→他人と比較せず

ね→根にもたず

こ→個別に>

これはわかりやすいですね。

ちなみに、「キャラクターに触れず」というのは、体の特徴や性格を指します。

「あなたは女子力が足りないんだから!」「さぞかし親に甘やかされたのね」といった“決めつけ”を伴う言葉は、相手の存在を否定することにつながるので、絶対避けた方がいいでしょう。

 

■アンガーマネジメントに学ぶ怒りの頂点6秒間の乗り切り方

頭ではわかっていても、怒りがおさえられないときもありますよね。

でも、怒りの目盛が最高潮に達したときは、相手を攻撃するために尖りきった刃物のような“極限の言葉”を投げつけてしまう可能性もあります。

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、怒りのピークは6秒。反射的に怒るのではなく、まずは6秒間を乗り切ることが怒りのコントロールに役立つそう。

瀬戸口さんによれば、その方法として怒りを発散してしまう前に100から3ずつ(100、97、94……)引き算したり、友だちの名前を1人ずつあげたりして、怒りから意識を遠ざける方法を紹介。さらに、自分に合った方法を探すこともすすめています。

どんなことにも特効薬などありませんが、何度か実行することで怒りを鎮めるための“ルーチン”として思考回路に染みついてくるかもしれません。

 

以上、“怒る”と“叱る”の違いについてでしたが、いかがでしょうか?

昨年末、世界最大の英語辞典『オックスクスフォード』が、2016年を象徴する言葉として、形容詞「post-truth」(ポスト真実)という言葉を発表しました。今は、客観的な事実よりも、“感情”に左右される時代になりつつあるとのこと。

冒頭の「怒りは連鎖する」という言葉の通り、“負の感情”はコントロールが難しく、しかも近くの人に連鎖しやすく、だんだんとオフィスや家庭の雰囲気を黒く塗りつぶしていきます。

それを防ぐためにも、“怒る”と“叱る”の違いを、肩を並べるチームメイトたちとしっかりと共有しておきたいものです。

 

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【参考】

瀬戸口仁(2016)『怒りを味方につける9つの習慣』(日本実業出版社)

 

【画像】

※ IYO / PIXTA(ピクスタ)

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