格言化した夫婦名言を「甘かった…」と反省するカリスマ漫画家の新格言

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皆さんは、夫婦関係に満足していますか? どんなに器用でパワフルな女性でも仕事・家事・育児・夫婦関係・家の外の“お付き合い”のバランスをとるのは、難しいですよね。あっちに引っ張られ、こっちに引っ張られて、そうしたら思わぬ穴に引きずり込まれる時もあったりして、全方位にパワーを振り分けるのはとても骨が折れることではないでしょうか?

それは、かつて“恋愛の教祖”と呼ばれた女性でも同じようです。

伝説的ドラマ『東京ラブストーリー』の原作者である柴門ふみさんは、かつて“格言”扱いされ、結婚式のスピーチでもよく使われたという自分の言葉を、「甘かった」と最新エッセイ『結婚の嘘』で語っています。

果たして、結婚生活を何十年も続けてきた女性だけが見える、その“景色”とは?

 

■まだ青い私たちが思わずうなずきそうになる“かつての名言”とは……

柴門さんが「甘かった」と振り返る言葉は、今から29年前、柴門さんが31歳、結婚7年目のときのもの。当時、「古今東西の結婚に関する格言集」や「結婚式のスピーチで使える言葉特集」でも取り上げられ、いわば名言のようになっていたものだといいます。

ほんの一部を抜粋すると……、

<夫という人物は、冷蔵庫に残された食品材料であります。つまり、こちらの腕次第で、おいしくも不味くもなるのです。

欠点が目につき、どうしようもなく駄目な材料に思えても、手を加え調味料で味付けすれば立派な一品料理になります。>

<限られたものの中で工夫して、そしてより高いものを目指していく――これが結婚生活の技術ではないでしょうか。>

「おぉ、うまいこと言うなあ!」と思わず引き込まれませんでしたか? ところが、自身の発したこの言葉について柴門さんは「実際は結婚当初に掲げた理想に過ぎない」と語っています。

確かに、冷蔵庫の中にロクなものが入っていない日もありますし、賞味期限切れの食品が腐ってニオっている日もありますし、冷蔵庫自体が壊れてしまう日だってありますしね……。

それでは、先ほどの“格言”が理想だとすると、ブラックな現実とは?

 

■妻の恨みはずーっと続く! しかもたまっていく……

<妻の不満は永久不滅ポイント>

こんな小見出しで始まるページがあります。妻が夫に抱いたネガティブな感情は、しっかりと記憶され、なにかあるごとに蓄積された記憶がよみがえることも……。いくら、夫が過去のアレコレを悔い改めて、“良い夫”になろうとも、過去のことは水に流せない現実があるようです。

 

■残念ながら、年を重ねても人間はできてこない、変わらない……

夫がいつか変わるとか、「時がたてば、妻の苦労がわかる」なんて期待を抱くこともあるかもしれません。しかし、

<そもそも年を重ねれば人間ができてくるなどというのは嘘なのです。>

と柴門さんは述べています。

相手に「変わって欲しい」という期待を強く抱くと、余計に不満が募りそうですね……。苦労を経て人の気持ちがわかるようになるわけでなく、職場や家庭の苦労が相手の人格をねじ曲げることもあるでしょうし。

 

■自由にサヨナラ! 結婚の“白無垢”は死装束だった!?

結婚に憧れている方にとっても、結婚後まだ一度も“絶望”していない方にとっても、ショックな事実は、結婚式に着るあの“白無垢”に隠された意味。

<日本において結婚式というのは、結婚生活は苦労が多いことを前提としておこなう儀式なのです。>

角隠しはムカっときて頭に生える“角”を隠すことを意味し、「自由だった昨日までの自分の死」を暗喩する衣装なのだとか……。

最初に、ある程度苦労を覚悟しておくことで、結婚生活に絶望しなくてすむということでしょうか。

 

■それでも結婚するのはなぜ?

結婚のハッピーエピソードも、ドロドロエピソードも枚挙に暇がありませんが、「結婚=幸せ」「結婚=墓場」と決めつけることはできません。

『結婚の嘘』では、夫のイラっとする言動を集め、「これが言いたかった!」とスカッとしてもらいたいと柴門さんは述べています。なかなか人には言えない世の妻たちの“黒い感情”にトコトン寄り添っており、その感情は、女性を構成する多種多様な感情のほんの一部にすぎないのです。

 

以上、結婚の“ブラック格言”をお届けしましたが、いかがでしょうか?

柴門さんの配偶者は、スーパーロングセラーコミック『島耕作』の原作者である弘兼憲史さん。主人公の島耕作が会社組織に軸を置き、あらゆる難局を乗り越え成長しながら出世していくストーリーですが、男性から見るとカッコいい島耕作、じつはほとんど家庭を顧みていません。

原作者の弘兼さん自身も、超仕事人間で、数年前「仕事のできる男は家族との時間を持っていはいけない」などと語っているのを知り、「愕然とした」とつづっています。

柴門さんは家事・育児・幼稚園づきあいのほとんどを負い、寝る間もなく締切に追われ、「こんなはずではなかった」という思いをかかえていたそう。

夫婦について哲学している『結婚の嘘』は、既婚女性にとってもしかしたら『島耕作』よりリアルかもしれません。

 

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【参考】

柴門ふみ(2017)『結婚の嘘』(中央公論新社)

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